研究課題/領域番号 |
24592759
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研究機関 | 独立行政法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
野々木 宏 独立行政法人国立循環器病研究センター, 病院, 客員部長 (00443507)
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研究分担者 |
田村 正徳 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (50143459)
相引 眞幸 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70148162)
永山 正雄 国際医療福祉大学, 大学病院, 教授 (80208058)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 蘇生科学 / ガイドライン / 国際化 / エビデンス / GRADE / 救急医療 / 心肺蘇生法 / システマティックレビュー |
研究実績の概要 |
蘇生科学領域における国際コンセンサス構築において、我が国からのエビデンス発信を促進し、国際的に標準化された国内ガイドライン作成の科学的な方法の確立を行うため下記の研究を実施した。 1.国際標準化:国際連携による標準化を目指し、ILCOR(国際蘇生連絡委員会)における国際コンセンサスと勧告作成に、Task-Forceとして分担研究者とともに参加した(平成26年4月30日-5月2日カナダ バンフ,11月13-14日シカゴ、平成27年1月31日-2月5日ダラス)。国際的なエビデンスの集約方法と、その科学的な評価法としてGRADE(Grades of Recommendation Assessment, Development and Evaluation)を使用し、エビデンス評価や勧告に透明性と客観性が得られた。平成27年に我が国における蘇生ガイドライン2015を作成する基盤を国際連携のもとに確立した。 2.エビデンス収集方法:ILCORにおいて各領域における課題がPICO形式で提示され、エビデンス検索が統一化された。国内ガイドラインにおいて多施設無作為比較試験(RCT)と観察研究別に評価するため、エンドノートを使用し統合する方法を検討した。 3.エビデンスの科学的な評価法:アウトカムごとの複数のエビデンスをコクランレビューなどの方法に基づいてシステマティックレビューを行い、診療の勧告をするため、GRADEの導入を行った。GRADEにおける推奨の作成方法、診療ガイドラインでのエビデンスの質と推奨の強さの決定方法について、国際的な意見効果を行い、我が国におけるGRADEワーキンググループ(GRADEワークショップ)との交流をはかり、蘇生ガイドライン2015においてGRADE使用を確立した。勧告方法,更にはガイドラインパネル、外部評価委員や利益相反委員会の構成も検討した。
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