研究課題/領域番号 |
24592763
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
佐藤 淳 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 講師 (70335660)
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研究分担者 |
阿部 真土 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (40448105)
岸野 万伸 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (60346161)
宇佐美 悠 大阪大学, 歯学部附属病院, 助教 (80444579)
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キーワード | Fibrous dysplasia |
研究概要 |
平成25年度における当初の研究実施計画では、平成24年度中に作製したGNAS R201H変異遺伝子をマウスに遺伝子導入し作製したトランスジェニックマウスの交配・飼育を行い、それらのマウスにfibrous dysplasiaの病変が発生するかどうかを検索する予定であった。加えてそれらのマウスから得られた骨検体の病態解析を予定していた。 変異GNAS遺伝子導入トランスジェニックマウスとコントロール群の野生型マウスを、肉眼的マクロで観察した場合に、両者の間に大きな差異は認められなかった。また、変異GNAS遺伝子導入トランスジェニックマウスにおいて、肉眼的マクロでfibrous dysplasia様の病変の発症は認められなかった。そこで、変異GNAS遺伝子トランスジェニックマウスからいくつかの骨検体の採取を行い、切片上での病変の検索を行った。変異GNAS遺伝子マウスおよびコントロール群の野生型マウスから、大腿骨を採取し、パラフィン包埋ブロックの作製後、HE標本おいて骨の形態の観察を行った。その結果、コントロール群の野生型マウスと比較すると、骨の形態構造に違いが生じていた。 また、in vtroでの変異GNAS遺伝子の作用を検討するために平成25年度中にトランスジェニックマウス作製のために作製した変異GNAS遺伝子を用いてウイルス体へ遺伝子組み換えを行い、変異GNAS遺伝子の遺伝子導入および変異GNAS遺伝子発現実験を可能にするウイルス体の作製を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の平成25年度の研究実施計画では、変異GNAS遺伝子導入マウスのF0世代の飼育とF1世代のための交配を行い、F1産仔でのfibrous dysplasiaの病態解析を計画していた。平成25年度の結果としてトランスジェニックマウスの標本の作製と病態解析を行うことが出来たので、達成度は順調であると考えている。 加えて、レンチウイルス体へ変異GNAS遺伝子を組み込み、感染実験後の遺伝子発現実験、さらにその後の遺伝子発現検索実験の目処も立ったので本研究は順調に進行していると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度、25年度中で作製した変異GNAS遺伝子導入トランスジェニックマウスを用いた骨の形態観察を引き続き行い、fibrous dysplasia様の病変が発生してくるかどうかを引き続き検討する予定である。 また、あわせて変異GNAS遺伝子発現レンチウイルス体を用いて細胞への感染実験を行い、変異GNAS遺伝子発現が細胞の遺伝子発現にどのような変化をもたらすかを検討する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度に計画していた金額中で、細胞培養試薬用として計画していた内訳よりも少ない金額で平成25年度は細胞培養部分の実験遂行が可能であったために次年度使用額が生じた。また、細胞培養用試薬は、使用期限の制約もあるために平成25年度中に購入することはせずに次年度使用額とすることとした。 平成25年度と同様に培養試薬用としての使用目的を計画しており、平成26年度中の細胞培養用試薬として使用する計画である。
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