本研究では骨芽細胞特異的転写因子Osxと結合して、その転写活性を調節する候補分子群から2種類の候補因子Osx coactivator1(OSC1)とOsx coactivator1(OSC2)の解析を進めた。 OSC1とOSC2は完全長Osxタンパク質の転写活性を相乗的に促進した。その作用は既知の結合タンパク質のよりも強力であった。OSC1とOSC2はOsxの転写活性を担うN末端領域の中央部分と最も顕著に相互作用を示した。一方、骨芽細胞分化に関わるRunx2、Nfatc1の作用をOSC1とOSC2は促進しなかった。即ち、OSC1とOSC2は潜在的なOsxの転写共役因子であると考えられた。
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