Osr2を発現する細胞が、骨を作る骨芽細胞や歯を作る象牙芽細胞、関節を作る滑膜細胞とどのような関係にあるのかと言う疑問を解決することを目的とした。Cre-loxP系とジフテリア毒素を利用したOsr2を発現する細胞のみを破壊する手法を用いた。硬組織の観察を行う予定であったが、Osr2を発現する細胞をジフテリア毒素で破壊してしまうと、かなり早い時期で胎仔が致死に至ってしまい、目的のマウスが死亡してしまったため、硬組織の異常を観察することは不可能であった。Osr2は、胎生期、腸、腎、脳下垂体、肺、胃での発現も認められるため、臓器形成がうまくいかず、胎生致死になってしまった可能性が考えられる。
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