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2014 年度 実績報告書

免疫抑制性シグナルの可視化技術による記憶T細胞形成のメカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 24592828
研究機関産業医科大学

研究代表者

岩井 佳子  産業医科大学, 医学部, 教授 (90362467)

研究分担者 東 みゆき  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (90255654) [辞退]
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード樹状細胞
研究実績の概要

自然免疫と獲得免疫を担う樹状細胞はT細胞の記憶を形成する重要な役割を担っている。記憶T細胞の形成にはエフェクターT細胞の最終分化をとめる何らかの抑制性シグナルが必要と考えられるが、その詳細については知られていない。BATFはAP-1/ATFファミリーに属する転写因子で、活性化T細胞に発現して、c-Junとヘテロダイマーを形成しAP-1の転写活性を負に制御する。本研究では、活性化したT細胞と樹状細胞の双方に発現する抑制性転写因子BATFに注目しその発現を可視化するため、BATFのプロモーターの領域にLuc遺伝子、GFP遺伝子、dsRED遺伝子を結合した3種類のレポーターミニ遺伝子を構築した。まず樹状細胞におけるBATFの発現をreal-time PCRにより解析した。マウス骨髄由来の樹状細胞や脾臓から単離した樹状細胞をTLRリガンドで刺激するとBATFの発現が誘導されたが、樹状細胞株では恒常的な発現がみられTLR刺激による発現上昇は認められなかった。次に樹状細胞株にレポーターミニ遺伝子を導入してTLRリガンドで刺激を行ったところ、レポーター活性の上昇はみられなかった。さらにBATFの発現がTLRシグナル下流のMyD88を介しているかどうかを調べるために、MyD88欠損マウスから樹状細胞を単離してTLRリガンドにより刺激するとBATFが誘導されることがわかった。以上の結果から、primaryの樹状細胞と細胞株ではBATFの発現パターンが異なり、primary細胞におけるTLRリガンドによるBATFの発現誘導はTLR下流のMyD88を介さない可能性が示唆された(論文投稿準備中)。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] SIRT1とT細胞分化2015

    • 著者名/発表者名
      岩井 佳子
    • 学会等名
      第15 回日本抗加齢医学会総会
    • 発表場所
      福岡国際会議場(福岡県福岡市)
    • 年月日
      2015-05-29 – 2015-05-31
    • 招待講演

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公開日: 2016-06-01  

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