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2014 年度 実績報告書

近赤外線、MRI、超音波を用いたシェーグレン症候群の非侵襲的画像診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 24592835
研究機関九州大学

研究代表者

吉野 真弓(清水真弓)  九州大学, 大学病院, 講師 (50253464)

研究分担者 河津 俊幸  九州大学, 大学病院, 助教 (20294960)
岡村 和俊  九州大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (20346802)
大山 順子  九州大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (70294957)
森山 雅文  九州大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (20452774)
阿部 光一郎  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (00380387) [辞退]
馬場 眞吾  九州大学, 大学病院, 助教 (80380450)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード近赤外線 / MR-sialography / 超音波 / 唾液腺シンチグラフィー / シェーグレン症候群 / 非侵襲
研究実績の概要

シェーグレン症候群の厚生労働省の診断基準のうち、唾液腺の画像検査としては唾液腺造影法と唾液腺シンチグラフィーが採択されている。しかしながら、唾液腺造影は感度や特異度は高いが浸襲的であり、唾液腺シンチグラフィーは感度・特異度がやや低い上に、簡便とも言い難い。また両法とも被曝を伴うという欠点がある。近年MR-sialographyや超音波診断法といった非浸襲的なシェーグレン症候群の診断法が研究されている。これらは正診率は唾液腺シンチグラフィーより上であるが、初期変化の検出に関しては唾液腺造影に及ばず、未だ唾液腺造影に置き換わるに至っていない。
そこで、近赤外線組織酸素モニタ併用超音波診断、MRI診断が中心の、シェーグレン症候群の非侵襲的な画像診断法の確立を目的とした研究を立案した。近赤外線組織酸素モニタにより組織損傷程度を数値化し、客観性が脆弱な超音波検査を補完、またMRIでは従来のMR-sialographyにMSDE法を応用し、血流信号の抑制により末梢導管拡張の描出能向上を図った上で、シェーグレン症候群の同一患者の治療経過を、これらの非侵襲的な画像診断法で縦断的に画像化することにより臨床経過と対比し、診断精度の向上を試みる予定であった。
平成26年度はOmegawave社の近赤外線組織酸素モニタを用い、13名のシェーグレン症候群患者のデータ取得を行った。前年度の正常者同様、酸刺激後の耳下腺にはOxy-Hbの上昇傾向が認められたが、同一患者の複数回施行で違う傾向が認められたり、超音波像上の損傷程度との関連は認められないなど、唾液腺の組織損傷程度の数値化において、有効な手段とは言えなかった。
一方、従来法である唾液腺シンチグラフィーに関しては、ダイナミックカーブの半定量解析を行い、正常群とシェーグレン症候群患者群に種々の分析項目において有意差を認めた。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Saliva as a potential tool for diagnosis of dry mouth including Sjogren's syndrome.2015

    • 著者名/発表者名
      Ohyama K, Moriyama M et al.
    • 雑誌名

      Oral Dis

      巻: 21(2) ページ: 224-231

    • DOI

      10.1111/odi.12252.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] シェーグレン症候群患者に対する唾液分泌促進薬の有効性と副作用の検討 ~セビメリン塩酸塩とピロカルピン塩酸塩の比較~2015

    • 著者名/発表者名
      篠崎 昌一、森山雅文、他
    • 雑誌名

      日口外誌

      巻: 61(3) ページ: 147-153

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 総説:IgG4関連涙腺唾液腺炎とシェーグレン症候群の画像診断 各種モダリティにおける画像診断2014

    • 著者名/発表者名
      清水真弓
    • 雑誌名

      臨床放射線

      巻: 59(8) ページ: 1056-1065

  • [雑誌論文] 総説:ミクリッツ病/IgG4関連疾患とシェーグレン症候群の新しい理解2014

    • 著者名/発表者名
      森山雅文、中村誠司
    • 雑誌名

      臨床放射線

      巻: 59(8) ページ: 1033-1043

  • [学会発表] シンポジウム「シェーグレン症候群の病態形成におけるT細胞サブセットの関与」2015

    • 著者名/発表者名
      森山 雅文、他
    • 学会等名
      第59回 日本リウマチ学会総会・学術集会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2015-04-23 – 2015-04-25
    • 招待講演
  • [学会発表] IgG4-DSの各種画像診断における診断精度の検討 ― SSとの鑑別を中心に ―2015

    • 著者名/発表者名
      清水真弓、岡村和俊、木瀬祥貴、竹下洋平、古橋寛子、Warangkana Weerawanich、森山雅文、大山順子、他.
    • 学会等名
      第8回IgG4研究会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2015-03-21 – 2015-03-21
  • [学会発表] IgG4関連涙腺唾液腺炎(IgG4-DS)とシェーグレン症候群(SS)の各種モダリティにおける診断精度の検討2015

    • 著者名/発表者名
      清水真弓
    • 学会等名
      第34回日本画像医学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2015-02-27 – 2015-02-28
  • [学会発表] シェーグレン症候群を背景とした耳下腺、口唇腺MALTリンパ腫の1例2014

    • 著者名/発表者名
      大山順子、吉川浩世、山田朋弘、清水真弓、森山雅文、他.
    • 学会等名
      第24回日本口腔内科学会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2014-09-18 – 2014-09-20
  • [学会発表] 両側耳下腺、口唇腺にMALTリンパ腫を発症したシェーグレン症候群の1例2014

    • 著者名/発表者名
      大山順子、吉川浩世、山田朋弘、清水真弓、森山雅文、他.
    • 学会等名
      第23回日本シェーグレン症候群学会学術集会
    • 発表場所
      長崎
    • 年月日
      2014-09-12 – 2014-09-13
  • [図書] 見逃すと怖い膠原病 100の質問2014

    • 著者名/発表者名
      森山雅文 (中島 衡 編)
    • 総ページ数
      229
    • 出版者
      メディカルレビュー社

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公開日: 2016-06-01  

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