研究実績の概要 |
魚由来コラーゲンペプチド(FCP)の分子量の違いによる前骨芽細胞のコラーゲン修飾酵素への影響を検討するため、分子ふるいクロマトグラフィーを用いてペプチド画分を分子量の違いによりⅠ~Ⅲに分類した。飛行時間型質量分析法において、フラクションⅠは2.9k~3.2kDa、Ⅱは2.4~2.8kDa、Ⅲは1.8k~2.3kDaであることが判明した。次にマウス頭蓋骨由来前骨芽細胞であるMC3T3-E1細胞を用いて、細胞数計測、LH1, 2, LOXの遺伝子発現解析を行った。 細胞増殖試験ではフラクションⅢ群が最も増殖率が低かったが、実験終期では対照群、フラクション群間で有意差は見られなかった。LH2遺伝子発現は各群間で有意差はなかったが、LH1とLOXはフラクションⅢ群での発現が有意に高かった。分子量の小さいFCPは、コラーゲン架橋にポジティブな影響を及ぼすことが明らかとなった。
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