• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

超微小で長時間の歯のくいしばりが与える咀嚼筋への悪影響

研究課題

研究課題/領域番号 24592894
研究機関北海道大学

研究代表者

大畑 昇  北海道大学, -, 名誉教授 (60002185)

研究分担者 有馬 太郎  北海道大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (80346452)
キーワード顎関節症 / ブラキシズム / くいしばり / 筋電計
研究概要

顎関節症とは,開口障害や顎関節付近の疼痛を主症候とする疾患で,顎顔面領域の筋・筋膜疼痛症候群はそれら症状が咀嚼筋に発生した時のことをさす.一般的に「ブラキシズム」と呼ばれる歯のくいしばりや歯ぎしりが原因とされてきた.しかし我々を含め,数多くの検証実験を行ったが未だに科学的に解明されていない.そこで本研究は最近の国際学会で討論された病因仮説に基づいた臨床研究を行い顎顔面領域の筋・筋膜疼痛発生機序の一部を理解することを目的とする.具体的には「超微小で長時間の歯のくいしばり」を発揮している前・中・後の咀嚼筋,特に今回はヒト咬筋内の血流・血液組成動態を把握し,咀嚼筋疲労のメカニズムを理解する手がかりを得ることである.実験プロトコルについては平成24年11月下旬にデンマークより、本研究内容に精通している研究者を1名招聘し,完成した.本事業を完了するための1. 咬合力計とその咬合力値を被験者本人にフィードバックする装置の開発,2. 咬合力,咀嚼筋内血流量,咀嚼筋内血液組成変動,咀嚼筋活動量,自律神経反応度を同時に計測できる装置の開発は平成24年度に完了した.しかし装置の不具合により咀嚼筋内血流量は測定しないことにした.
平成25年度に入り,予備実験へ入った.測定実施,結果収集,分析と一連の作業に問題なかったため,研究分担者,研究協力者と確認の後に本実験へ入った.平成25年9月に測定が終了した.その後分析を終了し,平成26年3月には論文執筆を開始し,また国際学会,国内学会にて発表する準備を行っている.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実験計測を終了し,分析も終了している.
進度は当初の実験計画書どおり,順調に進んでいる.

今後の研究の推進方策

現在の進度を維持すれば,期間内に全てのステップを終了する.
課題等は全く見受けられない.

次年度の研究費の使用計画

該当年度購入した物品が予定より安価で入手できたため.
小額であり,平成26年度に全額使用可能である.
目的は成果発表に用いる(出版費や印刷代など).

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Effects of inter-occlusal distance on bite force and masseter EMG in healthy participants.2013

    • 著者名/発表者名
      Arima T, Takeuchi T, Tomonaga A, Ohata N, Svensson P.
    • 雑誌名

      Journal of Oral Rehablitation

      巻: 40 ページ: 900-908

    • DOI

      10.1111/joor.12097

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi