|
歯科治療はしばしば炎症のコントロールを必要とされる。炎症は酸化ストレスと密接に関係しており、この酸化ストレスは組織治癒の阻害や遅延を引き起こす。しかしながら歯科治療において酸化ストレスをコントロールすることに焦点をあてた研究は少ない。本研究は、あるアミノ酸誘導体（AAD）が、酸化ストレスを受けた顎関節頭由来の軟骨細胞に対して、保護的な効果を有するか検討するものである。炎症のシミュレーションは、培地に過酸化水素を追加することで行った。この酸化ストレスにより、細胞接着や遺伝子発現機能が阻害されることが示された。この状態にAADを作用させると、これらの細胞機能を回復させることが明らかとなった。
|
