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2013 年度 実施状況報告書

顎関節モビライゼーションの治療効果とそのメカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 24592910
研究機関新潟大学

研究代表者

荒井 良明  新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (10301186)

研究分担者 西山 秀昌  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (60243250)
奥村 暢旦  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (90547605)
キーワード顎関節症 / 関節モビライゼーション / 関節可動域治療
研究概要

顎関節可動域の減少を訴える顎関節症患者に対して行われる,顎関節モビライゼーションの手技の確立と治療効果を明らかにするとともに,その症状の改善メカニズを明らかにすることを目的に本研究は遂行された.
本年度は患者を被験者として,関節モビリゼーションの術前術後の評価を行った.
関節モビライゼーションによる顎関節可動域の改善は,①メカノレセプターを刺激して,有害な筋反射を抑制する.②低可動性関節包の伸展.③筋や腱膜,結合組織を伸展の3点が考えられている. ①に関しては筋電図測定にて評価,②に関しては下顎頭の下顎運動測定装置にて評価することとした.③に関しては,MR画像を用いた定性的,相対的な評価を行うとともに,新たに確立した新たに超音波診断装置を用いた咀嚼筋の硬さの客観的評価方法を行った.
顎関節可動域の減少を訴える顎関節症患者4名の測定では,モビライゼーション後に,①筋電図に変化は認められない.②下顎頭の運動範囲は増加している.③MR画像では変化は認められない.④咬筋の硬さは減少している.以上のことが明らかとなった.
本年度は,関節モビリゼーションの評価方法を確立することができたので,次年度からこの手法を多数の患者に用いて,顎関節モビライゼーションの治療効果を明らかにするとともに,その症状の改善メカニズを明らかにする予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

顎関節可動域の減少を訴える顎関節症患者に対して行われる,顎関節モビライゼーションの手技の確立と治療効果を明らかにするとともに,その症状の改善メカニズを明らかにすることを目的に本研究は遂行された.
本年度までに①筋電図測定による評価,②下顎運動測定装置による評価,③MR画像を用いた評価,④超音波診断装置を用いた咀嚼筋の硬さの評価の4つの評価方法を実際に4名の患者で行うことができた.現在までに明らかになったことは,顎関節モビライゼーション後に,下顎頭の可動域が上昇することと咬筋の硬さが減少することの2点である.

今後の研究の推進方策

今後の研究の推進方策としては,顎関節モビライゼーションの効果として現在までに明らかになった,下顎頭の可動域の上昇と咬筋の硬さが減少の2点の検証を推進したい.
下顎頭の可動域の上昇は,関節自体の動きの改善によるものと閉口筋の硬さによる影響と考えられるが,関節自体の軟組織の変化は,現在のMRIの分解能では確認できなかった.
閉口筋の硬さが改善し,伸展しやすくなったことによることは明らかであるため,この点に集中して,筋電図と超音波による硬さの検証を推進する予定である.

次年度の研究費の使用計画

解析ソフトが見積もりよりも安く入手できたため.
英文論文校正に使用する予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Quantitative Evaluation of Masseter Muscle Hardness Using Sonographic Features2014

    • 著者名/発表者名
      Makiko Takashima, Atsushi Kawamura, Tomoe Shirai, Yoshiaki Arai, Takafumi Hayashi, Ritsuo Takagi
    • 学会等名
      21st International Conference on Oral and Maxillofacial Surgery
    • 発表場所
      Barcelona,SPAIN
    • 年月日
      20141021-20141024

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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