研究課題/領域番号 |
24592912
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
古谷 暢子 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 招へい教員 (10314387)
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研究分担者 |
小野 高裕 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (30204241)
吉仲 正記 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (40403034)
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キーワード | 口唇 / 頬 / 咀嚼 / 嚥下 / 顎運動 / 圧 / 口腔前庭 |
研究概要 |
今年度は、口腔前庭圧測定システムを用いて、前歯部、犬歯部、咀嚼側臼歯部、非咀嚼側臼歯部における咀嚼・嚥下時の口唇・頬圧を測定し、以下のような知見を得た。 1)ガム咀嚼時の口腔前庭圧より、口唇と頬が下顎運動と協調して口腔前庭部に圧を発現していることがわかった。またその圧の大きさは、咀嚼側臼歯部が最大であり、非咀嚼側は有意に小さかった。 2)グミゼリー咀嚼開始から嚥下までの口腔前庭圧記録より、咀嚼の進行と食塊の形成過程において口唇圧・頬圧は変化し、嚥下時において大きな圧を発現することが明らかとなった。 以上の知見は、口唇機能の新しい評価基準の可能性を示唆するものと思われた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
口唇機能を評価する上で不可欠であった咀嚼・嚥下過程における口腔前庭圧の動態が集中的な実験によって明らかとなったため。
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今後の研究の推進方策 |
食品の種類による口唇機能(圧発現)の変調について検討するとともに、多方位口唇閉鎖力測定装置による閉鎖力測定と咀嚼機能との関係について検討していく。
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次年度の研究費の使用計画 |
今年度は遅延していた実験を集中的に行ったため、予定していた海外の国際学会での成果発表が行えなかったことと、また成果の論文発表に至らなかったこと、大学院生による実験に際して謝金の支出が発生しなかったことが理由として挙げられる。 最終年度に当たって、研究協力者を増やして謝金を支出するとともに、論文作成ならびに海外で開催される国際学会における成果発表を積極的に行う。
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