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2012 年度 実施状況報告書

高付加型ポリリン酸を用いたインプラント周囲炎骨欠損に対する再生療法

研究課題

研究課題/領域番号 24592918
研究種目

基盤研究(C)

研究機関広島大学

研究代表者

土井 一矢  広島大学, 医歯薬保健学研究院, 助教 (80444686)

研究分担者 森田 晃司  広島大学, 病院, 助教 (30555149)
呉本 晃一  広島大学, 医歯薬保健学研究院, 助教 (90319583)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードポリリン酸 / インプラント周囲炎 / 人工骨
研究概要

インプラント周囲炎による骨欠損に対する予知性の高い治療法の確立には,①汚染されたインプラント表面の改善,②骨欠損となった部位への人工骨によるGBR,この2つのアプローチが必要となる.高付加型ポリリン酸は鎖長構造の違いにより抗菌性(長鎖型)や骨形成促進作用(中鎖型)を示すことが明らかとなっている.そこで本研究では,ポリリン酸による感染インプラント表面を改善するための表面処理とポリリン酸結合人工骨によるGBRを行い,その有効性を評価・検討することにより,インプラント周囲炎に対する「高付加型ポリリン酸を用いた骨再生療法」の確立を目指す.平成24年度は汚染チタン表面に対するポリリン酸の洗浄作用の評価を行った.感染チタン表面モデル(チタン表面上に嫌気性菌を培養)を作製した後,各洗浄条件①リン酸処理,②ポリリン酸処理,③生食による洗浄のみ(コントロール群),に5分間浸漬したのち,細菌活性を観察した.ATP活性測定による細菌活性試験ではリン酸処理群が他の群間と比較して有意に低い値となった.またポリリン酸群はコントロール群と比較して有意に低い値となった.リン酸による表面処理は歯質表面の改善として有効であることが報告されているが,チタン表面においては酸化の懸念がある.しかしながら中性であるポリリン酸は参加の懸念が低いと考えられる.よって,インプラント表面の改善処理剤としてポリリン酸は有効であるしさが得られた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度の目的は汚染チタン表面モデルにおけるポリリン酸による改善性の評価であった.ポリリン酸で処理を行った汚染モデルでは最近活性の低下が確認され当初の目的を達成できていることが示唆された.

今後の研究の推進方策

動物モデルへの展開を目指すに当たり,改善後のチタン表面における骨形成の評価が必要となる.よって,改善チタン表面において骨芽細胞様細胞の培養を行うことで,骨形成促進作用の検討を行う.in vitroでの汚染チタン表面における抗菌性および骨形成促進性が確認できた後,動物インプラント周囲炎モデルへ展開する.

次年度の研究費の使用計画

改善チタン表面において骨芽細胞様細胞の培養を行う為,チタンディスク体および細菌培養・骨芽細胞培養のための試薬購入に充当させる.また,動物実験モデルの確立のための動物購入を行う予定である..

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 補綴治療の向上に貢献する十分に検証された既存の技術ハイブリッドさせたバイオマテリアルの創生2013

    • 著者名/発表者名
      土井一矢
    • 学会等名
      第122回補綴歯科学会学術大会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20130517-20130519
    • 招待講演
  • [学会発表] 炎症病態に対するポリン酸の効果とインプラント周囲治療へ応用可能性療へ応用可能性

    • 著者名/発表者名
      原田佳奈,土井一矢,森田晃司,久保隆靖,赤川安正
    • 学会等名
      第42回口腔インプラント学会
    • 発表場所
      大阪

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公開日: 2014-07-24  

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