研究実績の概要 |
雄性ビーグル・ラブラドル犬の小臼歯部を抜歯し、無歯顎堤を準備した。両側無歯顎部に,インプラント埋入窩を形成,次いで頬側に裂開上骨欠損(H5,W:5mm)を作製した後,インプラント体の埋入を行った。露出させたインプラント体上部に①ポリリン酸結合型連通多孔性アパタイト人工骨(*鎖長65ポリリン酸25%溶液にアパタイトを浸漬しポリリン酸を結合させたもの)② 連通多孔性アパタイト(コントロール)を左右それぞれに填入し、非吸収性メンブレンいて被覆した。 埋入12週後、組織ブロックを採取し、非脱灰研磨標本を作製した。組織学的観察:骨欠損周囲のオッセオインテグレーションの様相を光顕的に観察および組織形態計測学的:骨接触率および再生骨骨面積率の測定、をそれぞれ行った。 両群とも欠損部での骨形成が認められた。骨接触率は両群で差はみとめられなかった、一方、骨高径は優位にポリリン酸結合型連通多孔性アパタイト人工骨群が高い値を示した。 以上より、インプラント周囲炎欠損モデルにおいてポリリン酸結合型連通多孔性アパタイト人工骨は骨形成を促進した。
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