研究課題/領域番号 |
24592924
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
平 曜輔 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (40226725)
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研究分担者 |
添野 光洋 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (50315256)
鎌田 幸治 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (60264256)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 歯学 / 象牙質 / 接着 |
研究概要 |
象牙質に対するレジン系材料の接着性改善は、破折した歯根の保存的治療と築造された歯根の破折防止のために極めて重要である。そこで本研究では、細胞内に存在する電子伝達系をモデルとして、各種電子伝達体を象牙質プライマーとして応用し、トリブチルボラン重合型レジンの接着性を評価することを目的とした。フォルミルポルフィリン鉄(シトクロムa3)、プロトポルフィリン鉄(シトクロムb2, b5, b509, b563)、ユビキノン、ジヒドロポルフィリン鉄(シトクロムd)、メナキノン、ロドキノン、カルダリエラキノン、クロロフィル、フェオフィチン、チオレドキシン、フェレドキシン、シトクロムb6/f複合体、プラストキノン、プラストシアニン、上記電子伝達体の分解産物や化学的に修飾された物質のうち、生体安全性が高く、水に対する溶解度が高く、入手困難ではない物質を調べた結果、クロロフィル誘導体が有力候補のひとつとして挙げられた。そこで10%リン酸エッチング液、1x10-6 mol/gクロロフィル誘導体と35%HEMA含有する水溶性プライマー、接着材として機能性モノマーを含有する4-META/MMA-TBBレジンから構成される接着システムを調製し、これを用いて牛象牙質と金属製被着体を直径5 mmの被着面で接着した。接着した試験片を37℃水中に24時間浸漬した後、引っ張り接着強さを求めたところ、接着強さは7.3 MPaであり、クロロフィル誘導体を使用しないコントロール4.1 MPaの2倍近い値であった。以上の結論として、クロロフィル誘導体の象牙質接着改善効果がはじめて明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
交付申請書に記載した研究目的と研究実施計画に沿って、スクリーニングと接着試験を行った結果、今後の研究につながる新知見が得られた。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画調書および交付申請書に記載した研究実施計画に基づくとともに、必要な場合は実験方法を適宜修正して今後の研究を推進する。
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次年度の研究費の使用計画 |
実験に必要な物品の購入費、当該研究に必要な情報収集や学会発表のための旅費、その他論文作成のための緒経費等に使用する計画である。
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