研究課題/領域番号 |
24592937
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
志賀 博 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (50226114)
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研究分担者 |
渡邊 篤士 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (30609467)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 6自由度顎運動記録装置 / 下顎運動 / PSD / LED |
研究概要 |
6自由度顎運動記録装置を用いた研究は行われているが、十分な精度を確保するためには被験者専用のシーネを製作する必要がある。また、記録装置が大型で高額であることから、広く一般に臨床応用されているとは言い難い状況にある。そこで、本研究は、出力信号のノイズと信号の不安定さを除去した信号処理装置を有し、簡便で小型・軽量の測定用シーネを用いて一般の臨床の場で自然な状態で記録が行える下顎運動記録システムの開発を試みた。 出力信号のノイズの除去と安定した信号を出力する信号処理装置の開発と小型・軽量の下顎運動記録装置の開発した後、3次元読み取り顕微鏡に付着したLEDを上下、左右、前後方向に移動させた時の位置座標を新たに開発した装置を用いて計測後、LEDの実際の位置座標と開発した装置で測定したLEDの位置座標とを比較した。その結果、スイッチング周波数にあわせたフィルターをかけることにより、出力信号の位相のズレをなくすことができ、USB接続のADCを用いることにより、従来のADCに比べ小型・軽量化を実現することができた。また、ADC前段の入力アンプを低消費電流設計にすることにより、装置用電圧源を必要としない構成にできた。さらに、装置のカメラ部分に市販されている中で最も小型のPSDを用いることにより、診療室のデンタルユニット上に設置できる装置を開発できた。次いで、3次元読み取り顕微鏡を用いて上下、左右、前後方向に移動させたLEDの位置座標を測定した結果、上下、左右、前後方向にそれぞれ ± 50 mmの範囲内で測定できた。 新たに開発した小型の下顎運動記録装置は、安定した出力信号を有し、生体の下顎限界運動を観察する際の十分な測定範囲を有することが確認できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
USB接続のADCの処理に多くの時間を費やしたため、平成24年度は、診療室で使用できる小型・軽量の下顎運動記録装置の開発までとなり、開発した装置の有用性の検討が平成25年度にずれ込んでしまったため。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年4月~6月 : 開発した下顎運動記録装置の有用性の検討を基礎実験で行う。 平成25年7月~11月 : ヒトの下顎運動を定量的に観察できるシステムを開発する。 平成25年12月~ : 開発した下顎運動記録システムと大型であるが高精度を有する下顎運動記録装置を用いてヒトの下顎運動を同時記録し、開発した下顎運動記録システムの有用性を明らかにする。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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