研究課題/領域番号 |
24592938
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
玉置 勝司 神奈川歯科大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (00155243)
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キーワード | 咬合違和感 / 自律神径活動 / 脳活動 / 心理テスト |
研究概要 |
平成25年度 I.咬合違和感訴えて来院した患者を対象としたデータの収集:本研究遂行にあたり、当大学倫理委員会に申請し、承認後に下記の実験を行う。本研究の目的、意義、実験内容に同意が得られた咬合違和感を有する患者を対象に、心理テストおよび医療面接、そして自律神経活動を実施し、被験者を患者正常群(10名)、患者神経症圏群(10名)、患者うつ病圏群(10名)、患者自律神経反射不良群(10名)として以下の実験対象者とする。上記の患者被験者に対して、自律神経解析装置(クロスウェル生体情報モニター)と脳活動(光トポグラフィー、ETG-7100)の同時計測を下記の条件で実施する。①何も上下歯間に介在させない状態(すでに咬合違和感のある状態),②片側上下臼歯間に無味無臭の歯科用フォイル(1枚12μ)を1枚ずつ置いていき、タッピング、グラインディングのタスクを行い、その時の自律神経活動と脳活動の同時計測を行う。③12μの歯科用フォイルを1枚ずつ重ねていき、被験者が歯科用フォイルを認知した枚数を『フォイル認知閾値』とし、その後は歯科用フォイルを5枚(60μ)ずつ増加していき、その都度計測を行う。計測のエンドポイントは200μを超えた時とする。 II.咬合違和感訴えて来院した患者を対象とした臨床的データの取りまとめ:患者正常群、患者神経症圏群、患者うつ病圏群、患者自律神経反射不良群において、『フォイル認知閾値』とその時の自律神経活動と脳活動、『咬合違和感発症閾値後60μ毎』の自律神経活動と脳活動について解析し、正常群、神経症圏群、うつ病圏群、自律神経反射不良群における自律神経活動と脳活動の様相について解析する。連携研究者(小野弓絵)は、患者の光トポグラフィーの計測及びデータの解析、評価に携わり、研究代表者(玉置勝司)は、患者の自律神経活動計測および心理テスト実施を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成24年度では,計測に参加した学生ボランティアは11名のみであったが,平成25年度は8名追加されたが,現在19名(男10名,女9名)の被験者数でまだ不足している。これは,学生ボランティアの参加頻度が大幅に減少しているが,これは計測に要する時間が2時間を要し,学生の疲労感があることがその大きな原因と考えられる。最終年度も学生ボランティアの計測を引き続き行い,咬合違和感患者の計測も合わせて行うが,短時間での計測が行えるように配慮が必要である。
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今後の研究の推進方策 |
今年度(最終年度)は,不足している学生ボランティアによる被験者のデータを増加すること,そして臨床で咬合違和感を訴える患者のデータ計測を早期から収集を行う。さらに高次脳機能の光トポグラフィのデータの解析に関しては,連携研究者である小野弓絵(明治大学大学院・理工学研究科)の大学院生を作業従事者として雇用(時給制)し,データの処理を加速する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
本年度計画していた学生ボランティアの計測が定数を満たなかったためである。 次年度は,学生ボランティアを継続して計測し,そして咬合違和感を有する患者のデータについても計測を行う予定である。
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