咬合感覚異常(症)の患者の病態を明らかにするために、咬合違和感を惹起する咬合干渉を人工的に付与し、その時の状態を脳活動と自律神経活動を記録した。また心理テストを行い、精神面の評価も合わせて行った。方法は、歯科用フォイルを1枚ずつ重ね、グラインディングをタスクとした。“フォイル認知閾値”と“咬合違和感発生閾値”を記録し、その時の違和感を視覚的アナログ尺度(VAS値)で記録した。タスク施行時の自律神経活動と脳活動(fNIRS)の同時計測を行った。被験者は19名(男性11名、女性8名)とした。 その結果、咬合違和感の発生には自律神経活動や高次脳機能活動は密接に関連があることが示唆された。
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