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2013 年度 実績報告書

shRNAを用いたオトガイ舌筋、オトガイ舌骨筋のサルコペニアの発症抑制法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24592940
研究機関鶴見大学

研究代表者

石川 朱見  鶴見大学, 歯学部, 臨床助手 (60611358)

研究分担者 大久保 力廣  鶴見大学, 歯学部, 教授 (10223760)
山根 明  鶴見大学, 歯学部, 教授 (20166763)
キーワードサルコペニア / オートファジー / 骨格筋
研究概要

昨年度の実施状況報告書(F-7-1)の「今後の研究の推進方策等」の項目に記載したように最近の研究の進展により骨格筋を含めた多くの組織、器官の発生、再生の調節や疾患の発症機序にmicroRNAやエピジェネシスによる調節が重要な役割を果たしていることが明らかになってきている。このことからサルコペニアの発症機序にもmicroRNAやエピジェネシスによる調節が関与している可能性がある。本研究の最終目的であるサルコペニアの発症抑制法の開発を推進するためにはmicroRNAやエピジェネシスによる調節機序を明らかにする必要があると考えられる。よって、本年度も昨年度に引続きC2C12培養筋芽細胞を用いてmicroRNAの機能を抑制する条件の詳細を検討するとともに、老化モデルマウスを用いてサルコペニアとオートファジーの関係について検討を行った。
1.2nMのMirvana inhibitorで処理したC2C12筋芽細胞の増殖はNegative controlで処理したものと比較して、その増殖は培養開始後2日目以降ほぼ100%抑制された。これに対して0.4および0.8nMの濃度のinhibitorで処理したC2C12筋芽細胞の増殖はNegative controlで処理したものと比較して統計学的な有意差は認められなかった。
老化モデルマウスの咬筋、舌筋において、LC3抗体により染色されたオートファゴソーム数は野生型マウスと比較して増加していた。しかし、腓腹筋には老化モデルマウスと野生型マウスの間に顕著な差は観察されなかった。
以上の結果および昨年の結果を合わせて、inhibitorによるmiRNA機能抑制実験の条件の詳細はほぼ確立されたと思われる。また、咬筋、舌筋の老化によるサルコペニアはオートファジーと関係していることが示唆された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Age-related changes in rat genioglossus, geniohyoid, and masseter muscles2014

    • 著者名/発表者名
      KANEKO, S., IIDA, R., SUGA, T., MORITO, M. and YAMANE, A.
    • 雑誌名

      Gerodontology

      巻: 31 ページ: 56-62

    • DOI

      10.1111/ger.12004

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Function of miR-1 in the differentiation of mouse tongue striated muscle cell2014

    • 著者名/発表者名
      MAKUUCHI, S., FUKUI, T., YAMANE, A. and OHKUBO, C.
    • 雑誌名

      Tsurumi Dent. J.

      巻: in press ページ: in press

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Role of occlusion in mouse masseter muscle acetylcholine receptor clustering2013

    • 著者名/発表者名
      MORI, M., NARIYAMA, M., ABO, T., HIRAI, S., OGAWA, T., HAMADA, Y., YAMANE, A. and ASADA, Y.
    • 雑誌名

      J. Dent. Res.

      巻: 92 ページ: 352-357

    • DOI

      10.1177/0022034513476038

    • 査読あり
  • [学会発表] 咬合様式の違いが咬筋におけるmiR-206の発現に及ぼす影響2014

    • 著者名/発表者名
      島崎絵美, 森愛美, 成山明具美, 山根明, 朝田芳信
    • 学会等名
      第52回日本小児歯科学会大会
    • 発表場所
      品川区立総合区民会館(東京都)
    • 年月日
      20140516-20140517
  • [学会発表] 咬合様式の違いが咬筋の神経筋接合部におけるアセチルコリン受容体クラスター形成および運動神経分布に及ぼす影響

    • 著者名/発表者名
      森愛美, 成山明具美, 阿保徳寿, 山根明, 朝田芳信
    • 学会等名
      第28回日本小児歯科学会関東地方会大会
    • 発表場所
      神奈川歯科大学(神奈川県)

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公開日: 2015-05-28  

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