本研究では、微小電流刺激による骨形成能の活性化と、その骨形成能をさらに上昇させる目的で、骨形成因子などの生理活性物質の応用を試みた。 ビーグル犬を用いたin vivoの実験を平成25年度より開始したが、実験動物施設の改修工事が始まったため、実験系をin vitroへ移行した。平成26年度では本研究課題でもう1つの開発の柱としていた骨形成能を有し骨膜下に挿入する骨増生シートの調製を行った。基材としてポリロタキサンという高分子に着目し、これに硫酸基を付与して骨形成性cell lineであるMC3T3E1細胞に投与したところ、その細胞の骨形成活性を有意に上昇させることが判明した。
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