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2013 年度 実施状況報告書

光殺菌法と進化型多血小板血漿/細胞複合体注入によるインプラント周囲炎治療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 24592961
研究機関鹿児島大学

研究代表者

松山 孝司  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (40253900)

研究分担者 吉元 剛彦  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 研究員 (60419653)
町頭 三保  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (80253897)
キーワード多血小板血漿 / rhGDF-5 / 下顎骨膜由来細胞 / 骨芽細胞用細胞 / 骨形成能
研究概要

多血小板血漿(Platelet-rich plasma: PRP)は血小板を濃縮した血漿であり、多種多量の成長因子を含むとされ、近年、顎顔面口腔領域で骨再生治療のため臨床応用されているが、PRP単独での骨再生効果は十分でないため 骨移植材との併用が多い。一方、自然治癒が望めない大きな骨欠損の組織再生に、細胞、成長因子、担体を組み合わせた細胞移植の有効性が示唆されている。PRPはトロンビンでゲル化が可能なことから自己成長因子を多量に含んだ担体としての役割が期待される。また、rhGDF-5は、筋肉内注入により、異所性軟骨内骨化を誘導することが示唆されている。そこでPRP/rhGDF-5と細胞併用による有効な骨再生療法の開発を目的として、我々はMC3T3-E1細胞と下顎骨骨膜由来細胞の骨形成におけるPRP/rhGDF-5の効果を検討した。
PRPゲルはMC3T3-E1細胞の骨芽細胞への分化を促進し骨形成能を向上させた。また、rh-GDF5は、下顎骨骨膜由来細胞に対して、刺激後14日目で、アルカリフォスファターゼ染色の強い陽性反応が認められるようになった。
以上のことから、PRPとrhGDF-5は、骨形成に有用であり、PRPゲルは、細胞移植の担体として期待できることが示唆された。また、PRPのゲル化は細胞移植を容易にし移植後の細胞の分化促進、維持の環境を向上させるうえで骨再生に有用な手段であると考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

歯学部授業カリキュラムの改善のため、委員会活動が多忙になったことと、歯周病学会の委員会活動が多忙になったことが重複していたため、やや遅れた結果となった。

今後の研究の推進方策

空いている時間を見つけて実験できる環境を整えていくしかない。

次年度の研究費の使用計画

学内委員会活動と学会委員会活動により、多忙になったっため、研究活動に費やす時間が減少したため。
平成26年度の研究計画に以下の項目を追加する。
1. RT-PCR法によるI型、II型コラーゲン、オステオカルシンのmRNA発現量を調べる。
2. アリザリンレッド染色試験を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] ベニアグラフト術を応用したインプラントの長期経過2症例2013

    • 著者名/発表者名
      松山孝司, 松井竜太郎, 川本真一郎, 西村正宏, 野口和行
    • 学会等名
      日本口腔インプラント学会 近畿・北陸支部学術大会学術大会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      20131019-20131020
  • [図書] ザ・ペリオドントロジー2014

    • 著者名/発表者名
      編集;和泉雄一、他 第1章7:松山孝司、野口和行
    • 総ページ数
      279
    • 出版者
      永末書店

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公開日: 2015-05-28  

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