研究課題/領域番号 |
24592997
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
金村 成智 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70204542)
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研究分担者 |
雨宮 傑 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90398389)
山本 俊郎 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40347472)
熊本 園子 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (90613563) [辞退]
山本 健太 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00636160)
足立 哲也 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (10613573)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 移植・再生医療 / 再生医学 / 細胞・組織 / 歯学 / 臨床 |
研究実績の概要 |
近年、骨膜由来の細胞をin vitroでシート状に培養して移植し、歯周組織の再生を試みる研究が散見される。そこで、われわれは骨膜由来細胞を羊膜上にてシート状に培養し、さらに同培養シートのin vivoにおける細胞動態について検討した。 羊膜は、帝王切開時の胎盤より採取し研究に供した。また骨膜組織は、抜歯手術時の粘膜骨膜弁作製時に、歯槽骨上にある組織を骨膜組織として採取し、初代培養後、3から4代継代培養し得られた細胞を骨膜由来細胞として使用した。得られた骨膜由来細胞を、羊膜上にて、骨分化誘導培地を用いて約3週間の培養を行った。作製した培養シートは、BALB/cヌードマウス腎被膜下への移植を行い、4週間後に摘出した。 骨膜由来細胞は羊膜上にて増殖、層状構造を示し、細胞増殖マーカー(Ki-67)、間葉系細胞マーカー(vimentin)、骨芽細胞マーカー(bone Gla protein)を認めた。また、デスモソーム構成タンパク(desmoplakin)、タイト結合構成タンパク(ZO-1)、基底膜構成細胞接着タンパク(Laminin 5)、基底膜構成コラーゲン(collagen VII)が発現し、1枚の細胞シートを形成していると考えられた。また、移植後もvimentin, bone Gla proteinの発現を認め、in vivoの環境下においても細胞シートとしての性質を保持していた。 われわれが渉猟した限り、骨膜由来細胞の培養基質に羊膜を用いた研究報告はこれまでになく、また羊膜上骨膜由来細胞のin vivoの環境下での細胞動態ついては未知の部分が多い。結果として、骨膜由来細胞は羊膜上で1枚の細胞シートを形成しており、羊膜は培養に適当な基質であることが示唆された。また、骨芽細胞が産生するタンパクの発現を認め、in vivoの環境下においてもその性質を保持していた。羊膜上培養骨膜由来細胞は、歯周組織を再生する能力を有する細胞シートである可能性が示された。
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