研究課題/領域番号 |
24593005
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
依田 哲也 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60242210)
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研究分担者 |
坂田 康彰 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (50322425)
穐田 真澄 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60105905)
佐藤 毅 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (60406494)
坂本 安 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (80178582)
千田 大 独立行政法人国立国際医療研究センター, その他部局等, その他 (90312842) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 咀嚼筋腱・腱膜過形成症 / 元素分析 / 電子顕微鏡 / ケイ素 |
研究実績の概要 |
昨年度のプロテオーム解析の結果、咀嚼筋腱・腱膜過形成症患者において-crystallin A4のタンパク質発現が上昇していたため、-crystallin A4に着目した。このタンパク質は水晶体に多く存在するが、その機能についてはほとんどわかっていない。そこで、-crystallin A4の機能する目的で、マウス眼球から-crystallin A4のcDNAを抽出して遺伝子を環状DNA(プラスミド)に挿入するクローニングを行った。-crystallin A4を腱細胞に遺伝子導入することで腱細胞の分化や増殖に影響を与えるかどうか検討した結果、分化には影響を与えなかったが、増殖を促進させた。また、咀嚼筋腱・腱膜過形成症は女性に多いことからエストロゲンの作用が関わっていると推測して、腱細胞にエストロゲンを作用させたところ、腱細胞のコラーゲン合成促進および分化後期マーカーの促進を確認した。以上の結果より、咀嚼筋腱・腱膜過形成症の発症には腱細胞の分化・増殖に関わる-crystallin A4とエストロゲンが関与する可能性が示唆された。さらに、咀嚼筋腱・腱膜過形成症の病態について、メカニカルストレスの関与を示唆する臨床的証拠があり、腱細胞とメカニカルストレスについて検討する必要がでてきたため、メカニカルストレスを与える実験系を開始する必要があった。この実験系を習得するために、九州歯科大学の感染分子生物学の西原教授の教室に行き実験系を見学し習得してきた。
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