本研究では、シェーグレン症候群の発症におけるphosphatase and tensin homolog (PTEN)との関連性を検討することを目的とした。シェーグレン症候群の診断を得た唾液腺組織におけるPTENの発現に対して免疫組織学的検索を行った結果、その組織分類でGradeが増すごとにPTENの発現が減弱する傾向を認めた。次に、PTEN遺伝子ノックアウトマウスを作製し、PTENの欠失が唾液腺に及ぼす影響について検索した結果、シェーグレン症候群に特徴的な組織像を認めた。そこで、これらの結果に対する蛋白レベルでのメカニズム解析を行っている。
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