研究課題/領域番号 |
24593010
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
片倉 朗 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (10233743)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | メタボローム解析 / 唾液 / 口腔癌 / バイオマーカー |
研究実績の概要 |
私達は口腔癌のスクリーニング検査の唾液のバイオマーカーを用いる研究を進めてきた。現在までに全唾液中のタンパクを二次元電気泳動法により網羅的に検索し、口腔癌で特徴的に出現するenolase-1を特定した。 今回さらに口腔癌の眼下のリスクファクターを判定する方法として口腔癌細胞の代謝物にに注目し、キャピラリー電気泳動-質量分析計(CE-MS)によるメタボローム解析により口腔癌患者の唾液中ならびに口腔癌組織中に特徴的に発現するイオン代謝物の検出を行った。 口腔癌患者の唾液から413の代謝物由来と考えられる物質を検出し、そのうち209物質は既知である標準物質、、204物質は未知の物質として同定した。その中で口腔癌と患者と健常者で有意差のあった物質は33物質で、既知の物質は2物質含まれていた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
口腔癌患者からの唾液の収集と解析はは予定通り進み、予測と同等の結果がえられたが、部位と進行度を加味した口腔癌組織の収集に予定より時間を要した。それに伴い、検出できた物質の抗体による免疫組織化学染色、RT-PCR,ウェスタンブロット法による検証実験に時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
口腔癌患者の唾液ならびに口腔癌組織に共通して発現する代謝物質の2物質を同定するに至った。このうちの1物質は肝癌の代謝にも関与する物質である。この物質を対象に口腔癌組織の免疫組織化学染色、RT-PCR,ウェスタンブロット法により発現の検証を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
先に記載した研究計画の遅れにより、予定した実験が遅延しそれに伴う経費の消費も遅延したため。
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次年度使用額の使用計画 |
同定できた物質の抗体を用いた免疫組織化学染色、RT-PCR、ウェスタンブロッティングを行う。それに必要な消耗品の購入に充当する。また、得られた結果を2015年10月開催予定の国際口腔外科学会(ブリスベン)で発表予定であり、この旅費に充当する。
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