ヌードマウスにSCCKN細胞やA431細胞の移植腫瘍を作り、mock、E3C1間で治療効果を比較した。遺伝子導入には市販の非ウイルスベクターを使用し、一週間毎に腫瘍への局所注射を繰り返した。そして腫瘍サイズやマウスの生命予後に及ぼす効果を検討した結果、E3C1治療は腫瘍縮小効果を示し、生存日数はコントロール群が43から57日で死亡したのに対して、E3C1治療群では67から197日と延長した。また、直接腫瘍に注射投与するのではなく皮下注射にて治療を行い、E3C1治療群での治療効果を確認した。 今後は、E3C1群の腫瘍は腫瘍組織で出血性壊死を起こしていたので、その機序を解明する研究を行っていく。
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