研究課題
基盤研究(C)
抗肥満ホルモンとして知られるレプチンが最近唾液中にも存在することが報告されている。そこで、今回われわれは、レプチンの多彩な生理作用、特に血管新生促進作用や皮膚角化細胞の増殖促進による創傷治癒促進作用などに着目し、口腔粘膜創傷治癒の促進薬としてレプチンを利用できる可能性について検討した。その結果、化学熱傷モデル動物においてレプチンは口腔粘膜の創傷治癒を促進し、さらにその効果は細胞の遊走および血管新生によるものであることを見出した。これらの結果によりレプチンを口腔粘膜創傷治癒促進薬として利用できる可能性を強く示唆した。
外科系歯学