口腔内に発生する病変は多様である。唾液腺癌(Salivary Gland Tumors;SGTs)は頭頸部癌の3~5%程度といわれている。当科で加療を行ったSGTsの中で粘表皮癌は 1988年から2012年までの25年間で治療法や生存期間が確認できた症例は37例(男性17人、女性20人、平均年齢:54歳)であった。原発部位は口蓋18例で最も多く、次いで下顎歯肉7例などであった。病気分類はStageⅠ (54.1%)、StageⅡ(27%)、 StageⅢ(2.7%)、 StageⅣ(16.2%)であり疾患特異的5年・10年累積生存率はそれぞれ89.8%と79.8%であった。
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