研究概要 |
平成24年度で口腔癌組織と正常口腔粘膜組織の網羅的解析により、癌組織において発現の増加が認められた12のmiRNA(MiR-31*, miR-31, miR-135b, miR-193a-5p, miR-103, miR-224, miR-93, miR-200c, miR-183, miR203, miR-21, miR-223)を口腔癌原発巣と転移巣で比較したところ数種類で転移巣における発現量の増加が認められた。 また、口腔癌組織と正常口腔粘膜組織の網羅的解析により癌組織において発現の低下が認められたmiRNA(MiR-133a, miR-376c, miR-411, miR-30a-3p, miR-489, miR-139-5p, miR-483-5p, miR-30e-3p, miR-409-3p, let-7c, miR-486-5p)も原発巣と転移巣の比較でいくつかのmiRNAで発現が低下している可能性があると思われる。 唾液と血清からの候補miRNAの同定においては癌患者のからの試料を集めつつ、転移予測マーカーとなりえる候補miRNAの道程のための解析を行っている。
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