研究成果の概要 |
本研究の研究期間全体を通じては、(1)間葉系幹細胞のなかでも骨系細胞へ誘導しやすい細胞は、CD34+,c-Kit+,Sca1+細胞であること。(2)間葉系幹細胞のスキャホールドとしては、1200℃で焼成したβ-TCPに直径300 μmの貫通孔を付与したものが有効であること。(3)これに間葉系幹細胞を含む骨由来細胞を貫通孔に入れ込み移植体とした「骨内環境再現システム」を用いた実験より、骨粗鬆症とその治療薬によりT細胞が影響をうけており、特にγδT細胞が影響をうけていること、そしてそこにはWnt10bが影響している可能性があること。などを解明した。
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