研究課題/領域番号 |
24593060
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
近藤 誠二 昭和大学, 歯学部, 准教授 (10432634)
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研究分担者 |
鎌谷 宇明 昭和大学, 歯学部, 助教 (00315003)
椋代 義樹 昭和大学, 歯学部, 助教 (50325099)
新谷 悟 昭和大学, 歯学部, 教授 (80294429)
栗原 祐史 昭和大学, 歯学部, 助教 (90514969)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 低酸素 |
研究概要 |
本研究はWarburg効果を標的とした癌治療戦略を考える上で腫瘍血管新生因子CCN2の低酸素下遺伝子発現機構における解糖系酵素GAPDHの分子背景(発現パターン,活性化機構)および病理学的意義の解明を目的としている。研究実施計画としては 平成24年度は癌腫(腺癌、軟骨肉腫)および血管内皮細胞株における各GAPDH発現の確認と低酸素下での細胞内局在,および動態の確認を目指しており、具体的には1) 各種癌腫におけるGAPDHの細胞内局在と低酸素下発現変動の確認 2) ヒト軟骨肉腫細胞株におけるGAPDH細胞内局在および動態変動によるCCN2発現変化の確認 3) ヒト軟骨肉腫細胞株におけるGAPDH分子のknockdownを計画していた。現在、ヒト軟骨肉腫細胞株と腺癌でCCN2発現変化に伴うGAPDHの発現を確認中であり、同時にGAPDH分子のknockdownを実施中である。また、平成25年度以降の研究実施計画では各種癌腫におけるGAPDH分子のknockdownによる機能解析および当該分子を標的としたCCN2発現調節の可否と癌腫におけるGAPDH阻害剤の抗癌剤としての可能性を挙げていた。4) GAPDH分子のknockdown細胞株のにおけるccn2 mRNA安定性検証した後、5) 癌腫におけるGAPDH阻害剤あるいはsiRNAの抗癌剤としての可能性を探索する。以上のGAPDH単独阻害による抗癌作用の検討と同時に,既存の癌腫治療(例えば白金系抗癌剤,放射線照射など)による抗癌作用との比較や併用療法による効果増強,薬剤もしくは照射量減量の可能性などを探る。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成24年度は癌腫(腺癌、軟骨肉腫)および血管内皮細胞株における各GAPDH発現の確認と低酸素下での細胞内局在,および動態の確認を目指しており、具体的には1) 各種癌腫におけるGAPDHの細胞内局在と低酸素下発現変動の確認 2) ヒト軟骨肉腫細胞株におけるGAPDH細胞内局在および動態変動によるCCN2発現変化の確認 3) ヒト軟骨肉腫細胞株におけるGAPDH分子のknockdownを計画していた。現在、ヒト軟骨肉腫細胞株と腺癌でCCN2発現変化に伴うGAPDHの発現を確認中であったが、ヒト軟骨肉腫細胞株の継代数が増大しており、リクローニングを行っていた。安定した培養が得られなかったため腺癌の細胞株MDA231を使用し、実験に供してる。その後の実験であるGAPDH分子のknockdownもこのMDA231を使用して実験している。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度以降の研究実施計画では各種癌腫におけるGAPDH分子のknockdownによる機能解析および当該分子を標的としたCCN2発現調節の可否と癌腫におけるGAPDH阻害剤の抗癌剤としての可能性を挙げている。具体的には1)GAPDH分子のknockdown細胞株のにおけるccn2 mRNA安定性検証した後、2) 癌腫におけるGAPDH阻害剤あるいはsiRNAの抗癌剤としての可能性を探索する。以上のGAPDH単独阻害による抗癌作用の検討と同時に,既存の癌腫治療(例えば白金系抗癌剤,放射線照射など)による抗癌作用との比較や併用療法による効果増強,薬剤もしくは照射量減量の可能性などを探る。
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次年度の研究費の使用計画 |
各種癌腫におけるGAPDH分子のknockdownによる機能解析および当該分子を標的としたCCN2発現調節の可否と癌腫におけるGAPDH阻害剤の抗癌剤としての可能性を探索するため、次年度の研究費はGAPDH阻害剤あるいはsiRNAの抗癌作用を培養細胞に作用させて効果評価を行うin vitro実験にかかる費用に使用する。また、GAPDH阻害剤あるいはsiRNAの抗癌剤としてのin vivo での効果確認のために動物実験も考慮しているため、それらに費やす費用を検討している。
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