口腔癌の浸潤メカニズムを明らかにする為,正常細胞から癌化の各過程について,発現タンパクを網羅的に解析し,癌の浸潤に関連する因子として,コラーゲナーゼ、細胞骨格関連タンパクおよび細胞増殖因子を検出した。癌浸潤初期の様子を,ヒト口腔癌細胞株筋腫の板状ディスクの上にヒト口腔癌細胞株を播種する3D癌浸潤モデルを新たに作製し,3次元的な観察を行った。さらに、口腔癌(CA9)のタンパク分解酵素インヒビター(SLPI)遺伝子を欠損させた変異株(NUSD-1)を作製、初期浸潤能を検討し,癌浸潤の関連因子としてコラーゲナーゼ(MMP2、MMP9)およびインヒビターを検証し,癌浸潤制御の可能性を示した。
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