研究課題/領域番号 |
24593072
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
佐藤 嘉晃 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (00250465)
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研究分担者 |
日下部 豊寿 北海道大学, 大学病院, 助教 (80322824)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 糖尿病 / 矯正力 |
研究概要 |
本年については、主に研究計画に基づき動物実験を行った。すなわち、歯槽骨頂付近での吸収の起点と広がりを3次元的にとらえることを目的に、同一個体の歯槽骨吸収の変化をマイクロCTにて経時的に三次元的に検討する。糖尿病モデルラットと対照ラットとの骨吸収に時間軸の違い、すなわち、どのタイミングで歯槽骨の吸収が進むのか、あるいはトリガーとなる部位はどこにあるのかを3次元的に検討する。以上を行った。具体的には、正常ラット、ストレプトゾトシン誘発糖尿病ラットを用いて歯の移動を行った。 実験条件は以下の通りとする。なお、3条件ともに上顎切歯を固定源として片側の第一臼歯を3日間近心移動し、片側は対照側とする。荷重条件は以下とした。NiTiコイルスプリングによる3g持続力とした。なお、ストレプトゾトシンについては、血糖値のみをあげることとし、慢性的な糖尿病による全身状態の悪化が歯槽骨吸収等に影響が生じる可能性を最小限にした。 結果を以下に示す。(1)3次元的な評価をマイクロCTにて行った。歯槽骨頂付近は正常ラット、ストレプトゾトシン投与ラットともに吸収が認められた。(2)ただし、ストレプトゾトシン投与ラットについては、広範な歯槽骨の吸収が見られた。(3)この広範な歯槽骨吸収は歯槽骨のみにとどまらず、回転中心に近い部分まで広範に認められた。 これらの成果は糖尿病と歯槽骨吸収との関連性を示唆するものとして大きな意義を有するものであると考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
すでに糖尿病ラットの誘発を行い、三次元的な検討を行った。 今後は三次元的な有限要素解析を行うことになっている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は得られた三次元データのDICOMデータを有限要素モデルへ展開し、矯正力との比較検討を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度は有限要素解析ソフトの使用量が50万円ほどかかる予定である。
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