研究課題
基盤研究(C)
ウイルス感染が歯の形成不全を起す可能性を示す疫学調査が報告されている。 我々は、ウイルス感染による歯の形成に及ぼす影響について、炎症反応の観点から検討した。マウス単層細胞を培養し、ヘルペス科ウイルスをin vitroにて感染させ、その後の培養上清中のサイトカインを測定したところ、炎症性サイトカインの上昇が確認された。免疫細胞によってIFNやIL-1などのサイトカインが初期の感染状態で産生され、歯の形成にかかわる前駆細胞周囲の繊維芽細胞に作用して、歯の形成に影響を及ぼしている可能性が示唆された。
医歯薬学