今後の研究の推進方策 |
これまでに、口蓋発生におけるFibrillin1, 2蛋白の発現が、口蓋上皮、口蓋間葉のどちらにおいても、TGFb2, 3と発現を同じくすることが明らかとなった。この二つの蛋白を媒介している、LTBP蛋白については、これまで口蓋発生領域では検討されたことがないため、LTBP1, 3, 4についても免疫組織化学染色法を用いて、明らかにしていく。 Fibrillin, TGFb,LTBPの3つに共発現がみられた場合は、これら蛋白の結合を確認するため、免疫沈降法を用いて解析を行う。 免疫組織化学染色法で蛋白の存在を明らかにするとともに、Real time PCRを用いた定量的な解析も同時に行う予定である。 口蓋発生時、TGFbは、口蓋間葉の細胞増殖、口蓋上皮のアポトーシスを調節していることが明らかとなっており、このTGFb の活性、抑制の調節について、Fibirillin蛋白がどのように関与しているか、器官培養、細胞培養等を用いて機能的な実験を行っていく。
|