Aggregatibacter actinomycetemcomitansはTGF-betaレセプターのリン酸化,さらにsmad2のリン酸化を介して歯肉上皮細胞のアポトーシスを誘導した。また歯肉上皮細胞において,イルソグラジンマレイン酸,アンホテリシンB, アジスロマイシン,ドクダミがA. actinomycetemcomitans刺激下で上昇するIL-8の産生を抑制することを報告してきた。この歯肉上皮細胞におけるIL-8産生制御のメカニズムの一つとしてERKシグナルの関与を解明した。以上から,上記シグナルの制御によって歯肉上皮細胞の機能制御を行い,歯周病予防が可能であることが示唆された。
|