研究課題/領域番号 |
24593129
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
中島 啓介 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (80227785)
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研究分担者 |
大島 光宏 奥羽大学, 薬学部, 教授 (30194145)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 該当なし |
研究概要 |
治療に対する反応性(プロービング深さ減少量)の違いは,細菌性プラークや咬合ストレスといった原因がどの程度,除去されたかだけではなく,患者の創傷治癒能力の違いにも起因すると考えられる。本研究課題では,基本治療前後に患者から採取した歯肉溝滲出液について多種のサイトカイン量を同時に定量し(GCFプロファイリング),治療に対する反応性と密接に関連するGCFプロファイルを明らかにする予定である。そのようなGCFプロファイルが明らかになれば,治療に対する反応性をより客観的に評価できる測定チップの開発が可能になり治療方針の決定に有用なツールとなる。 平成24年度から平成25年度では,可及的に多くのGCFサンプルを採取し解析することによって,プロービング深さの減少量と密接に関連するGCFプロファイルを明らかにする。プロービング深さの減少量を目的変数,各サイトカイン量を説明変数としたと重回帰分析を行う予定である。平成24年度は本研究課題を実施する前に,研究計画を本学倫理委員会へ提出した。倫理委員会からの数回の修正依頼を経て研究実施に関する承認が得られた(承認番号12-10)。これまで,歯周病科を受診した限局型慢性歯周炎患者のうち計画書の条件に該当する患者2名に対して研究計画を説明し,参加への同意を得た。現在までに術前のサンプルを採取したところである。また,試薬であるRayBio Biotin Label-Based Cytokine Antibody Array はすでに数キット購入済みであるが,サンプル数が不足しているためGCFプロファイリングは行っていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
倫理委員会からの承認をうけるまでの期間が当初,予想していたより長くかかってしまった。また,RayBio Biotin Label-Based Cytokine Antibody Arrayは輸入手配となってしまい納品までに2ヶ月かかった。このような理由から研究開始が遅れ,患者からの十分なGCFサンプル数が得られなかったため,平成24年度の達成度はかなり低かった。
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今後の研究の推進方策 |
すでに倫理委員会からの承認は受けているので,歯周病科に所属するすべての歯科医師に協力を依頼し,GCFサンプルを収集する予定である。また,昨年度の経験から RayBio Biotin Label-Based Cytokine Antibody Array についても早めに輸入手配を行い,遅延無く研究を遂行できるように努める。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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