研究課題/領域番号 |
24593130
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
加藤 幸紀 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (50281283)
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研究分担者 |
森 真理 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (30275490)
長澤 敏行 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (90262203)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | メタゲノム解析 / 歯周病 / 妊娠 / 早産・低体重児出産 |
研究実績の概要 |
妊産婦の口腔内状態が早産・低体重児出産に影響する可能性が示されている。事実、切迫早産妊婦で早産・低体重児出産となったものは、正常分娩の妊産婦にくらべ、歯周組織状態は悪い傾向にあることを我々は明らかにした。また、歯周治療介入により、早産・低体重児出産を減少させうる可能性も示した。そこで我々は、口腔細菌の歯周組織への感染と全身への関わりについて明らかにすることを目的として研究を行った。 妊娠40週までの妊娠女性(3名)と規則正しい月経周期(25~38日周期)を有する女性(3名)を被験者とし、流涎法にて採取した唾液を検体として女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロン量をELISA法で定量した。また採取した唾液から分離したDNAをテンプレートとして16SrRNAの全細菌に共通する配列に対するプライマーを用いてPCR法にて増幅後、得られたPCR産物でメタゲノム解析を実施した。唾液採取時に被験者の歯周組織検査を実施した。 この結果、①被験者である妊娠女性と非妊娠女性の年齢構成と歯周組織検査結果には有意差は認めなかった。②妊娠女性は非妊娠女性に比べて唾液中のプロゲステロン量が有意に高かったが、エストロゲン量に有意差はみられなかった。③メタゲノム解析の結果、Bifidobacteriaceas目の細菌は妊娠女性にのみ認められた。
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