これまで研究を行ってきた、過酸化水素光分解殺菌技術を広く民生に応用するために、歯ブラシの毛先から青色可視光を照射可能な歯ブラシの開発を行った。溶着技術を用いて作成した歯ブラシヘッドに小型LEDを装着し、ブラシ先端へ導光できるようにした。また、現在市販されている歯磨剤に含有される過酸化水素濃度の計測、各歯磨剤に青色可視光を照射することにより生成するヒドロキシルラジカル量を計測し、今後行う臨床研究に使用する歯磨剤を選定した。また、ポリフェノールの一種であるプロアントシアニジンを過酸化水素に添加することで殺菌効果が高まることから、光る歯ブラシ専用の新規歯磨剤開発の可能性も示唆された。
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