研究課題
基盤研究(C)
歯科領域の不定愁訴を呈する歯科心身症は、とかく「精神的な症状」と敬遠されがちである。しかし、本研究の結果、本症の7-80%は明らかな精神疾患とは看做されず、鑑別には発症の契機の確認が有用であることが明らかになった。さらに脳機能画像研究の結果から、本症患者には側頭葉や前頭葉を中心とした広汎な領域で局所脳血流量の左右差があることが確認され、口腔の「不定愁訴」の裏付けとなる脳機能のアンバランスが存在することが明らかとなった。
歯科心身医学