研究課題/領域番号 |
24593149
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
関根 伸一 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (70506344)
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研究分担者 |
久保庭 雅恵 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (00303983)
前田 和彦 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (00346165)
永田 英樹 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (50260641)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 舌下免疫 / 樹上細胞 / S. pneumoniae |
研究実績の概要 |
肺炎球菌、成人における重症肺炎球菌感染症の原因の役7割を占めるという報告がある。この肺炎球菌は93種類の血清型を有することが知られているが、これら全ての肺炎球菌が保有するPneumococcal surface protein A(PspA)を抗原とし、粘膜アジュバントとしてRANTESの遺伝子配列を組み込んだプラスミドDNA(pRANTES)を使用した。コントロール群としてRANTESの配列を組み込んでいないプラスミド(pORF)を用いた。 1)6~8週齢のC57BL/6マウスにこれらを1週間ごと計4回舌下免疫したところ、実験群はコントロール群と比較して抗原特異的な抗体価の上昇が血清、鼻腔洗浄液、肺洗浄液で確認出来た。また脾臓、NPs、PGLNsにおける抗体産生細胞の増加も確認出来た。 2)脾臓、頚部リンパ節、PGLNsのCD4+T細胞の抗原特異的サイトカイン発現を調べたところ、PGLNsではコントロール群と比較してIL-4、IFN-gおよびIL-17の発現誘導が確認出来た。 3)脾臓、頚部リンパ節、PGLNsにおけるCD11c+樹上細胞のプロファイルを調べたところ、PGLNsにおいてCCR5+樹上細胞の発現がコントロール群と比較して優位に増加していた。 4)免疫後のマウスに対して、LD50に相当するS. pneumoniae W50を経鼻投与した。2日後に、肺、鼻腔洗浄液、血液をCFUアッセイに供与したところ、実験分はコントロール群と比較して優位にCFU数を減少させた。
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