研究課題/領域番号 |
24593163
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
粟野 秀慈 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (20301442)
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研究分担者 |
邵 仁浩 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (10285463)
吉田 明弘 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (20364151)
安細 敏弘 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (80244789)
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キーワード | ADAM17 / 歯周組織 / 口腔ケラチノサイト |
研究概要 |
本申請研究課題では、炎症性疾患においても重要な役割を担っていると考えられる前駆蛋白分解酵素ADAMsに焦点をあて、ADAMsを標的とした歯周病予防ならびに治療に関する新たな戦略を検討することを目的としている。 平成25年度の本申請研究においては、歯周組織におけるADAMsとADAMsによってシェディングされるTNF-αなどの様々な炎症性シグナル物質の発現レベルの検証を歯肉上皮細胞を用いて行い、炎症性刺激によって細胞から産生されるADAM17とTNF-αのレベルには正の相関関係が認められることが明らかとなった。 また現在、ADAM17の阻害剤などを使用し、炎症性ネットワークの動態を検証を行っており、ADAM17をターゲットとした歯周病治療薬の可能性について検証中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
歯周組織や細胞を用いた基礎研究では、ADAMsファミリーの中で、ADAM17に焦点を当てて計画通り、進めているが、患者からの試料を用いて、in vivoでのADAMsファミリーの実態を検証する計画が、共同研究者のスケジュールの都合で予備研究の段階で止まっており、大幅な遅れが出ており、平成26年度の計画と併せて実施する予定にしている。
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今後の研究の推進方策 |
in vivo で得られた試料の解析と併せて、ADAMs活性を特異的に阻害する様々な方法を、細胞内外における炎症性ネットワークの動態を通して検証し、最終的に有用性が高いADAM17を標的とした歯周病予防・治療薬としての可能性を検討する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
物品購入予定だったが、金額が少額であったため、次年度に繰り越しをした。 平成26年度の研究費と併せて、試薬を購入する予定である。
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