現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は、健常者と歯周病患者(軽度、中等度、重度)進行度のグループ分けを行い、学内倫理委員会のガイドラインに従い各被験者から唾液を採取し、歯周病と加齢に伴い変動する唾液中の代謝産物をメタボローム解析により網羅的に測定した。その結果から、病態(疾患程度、年代別)との間の老化及び歯周病マーカーになりえる物質の探索・評価後、統計学的解析を実施し検討した。 そして、1)メタボローム解析を用いた老化および歯周病マーカーの検索(田中庄二、第25回日本口腔診断学会・第22 日本口腔内科学会)2)歯周病患者における唾液と歯肉溝滲出液中の代謝プロファイル(田中庄二、秋田紗世子、町野守、坂上宏、杉本昌弘、曽我朋義、冨田勝.第54回歯科基礎医学会学術大会)について2演題の学会発表を行なった。論文では、同一患者のテンプレート装着前後の唾液を採取し、メタボローム解析を用いて、代謝物の変動を調べた(Tanaka S, Taga H, Maehara K, Kaneshima A, Machino M, Onuma H, Kaneko M, Sakagami H, Sugimoto M, Soga T and Tomita M: Pilot study of changes in salivary metabolic profiles induced by template therapy.IN bibo 26:1015-1020、2012)1編を投稿した。さらに、現在「坂上宏、田中庄二、杉本昌弘:老化マーカーとしての唾液中グリシンおよびプロリンの動態」についての論文を日本医学検査学会記念誌に投稿中(印刷中、2013.)であり、おおむね順調に進展していると考える。
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