研究課題/領域番号 |
24593179
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
王 宝禮 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (20213613)
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キーワード | 歯周病治療薬 / 再生治療 / オゾン |
研究概要 |
オゾンは元々天然に存在し、かつ分解後酸素に戻るため残留性がないという特長があり、人にも環境に優しい酸化剤である。その酸化力を用いた殺菌効果、脱臭効果、漂白効果が認められており、公衆衛生から各産業まで利用が広がっている。そのオゾンを水に溶解したオゾン水は医療領域でも利用が進んでおり、手指消毒を始め、眼科での眼の洗浄、NICUにおける新生児の臍部洗浄、歯科治療でも利用されている。ただし、オゾン水は半減期が30分から40分程度と早く用時調整しなくてはならない点並びにオゾンガスの気散に注意する必要がある。オゾンジェルは、グリセリンにオゾンを溶解させることにより、長時間オゾンを保存可能にできたものであり、オゾン臭が一切しないため、より安全なオゾン利用が可能となり、医薬品や化粧品での検討や実用が進んでいる。そのオゾンジェルを用いた歯周病原因菌への殺菌効果試験を報告した。その後、粘膜適用においては眼粘膜試験の実施した。ここでは、動物実験においてオゾンジェルの口腔粘膜刺激性試験を行い、特に検討が進んでいる歯科口腔領域における安全で有効なオゾン利用の推進に結び付ける。本試験において、既に判明していた眼粘膜への刺激性評価のみならず、今回口腔粘膜における刺激性評価も極めてマイルドであることが認められた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前回までに、オゾンジェルの安定性、殺菌性を確認でき、今回、動物実験で、口腔粘膜における刺激性評価も極めてマイルドであることが認められた。
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今後の研究の推進方策 |
オゾンジェルの安定性、殺菌性、動物実験による口腔粘膜の安全性が確認できた。次に、口腔由来内容細胞で、細胞への影響、増殖能の確認。さらに、歯周病培養モデルを作成し、炎症性サイトカインの抑制効果、骨系細胞への影響を確認していく。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初より購入消耗品予算が少なくなったため。 本実験を実施するための、培養実験、動物実験に使用と考えている。
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