研究課題/領域番号 |
24593185
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
布施 淳子 山形大学, 医学部, 教授 (20261711)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 医療安全教育 / コンピテンシー / 中小規模病院 / 医療安全管理者 / リスクマネジメント |
研究概要 |
2012年、中小規模病院(200床~100床)に対して看護職者の医療安全教育の実態を看護領域担当のGRMに調査を行った。分析対象は全国の200床~100床の病院で同意の得られた211件である。調査内容は、病院の設置主体、認定や指定の評価、規模、リスクマネージャーの属性、医療安全教育の到達目標の有無、到達目標の49項目の設定の有無と到達度、安全教育研修58項目の研修実施の有無、研修の形態、到達状況を選択的回答で求めた。結果、平均病床数は149.3±32.2床であった。開設者は医療法人が52.9%であった。病院独自の教育目標は、79件(39.7%)が設定していた。49項目の医療安全教育目標の到達状況は、4段階評定で得点が3.0以上の項目は、19項目が該当した。得点が最も高い項目は「血液製剤を適切に請求・受領・保管する(3.4±0.7)」であった。ついで「薬剤を適切に請求・受領・保管する」「守秘義務を厳守しプライバシーに配慮する」「褥瘡管理技術の安全対策ができる」が続いた。得点が低い項目は、「自己評価及び他者評価を踏まえた自己の学習課題を見つける(2.5±0.7)」「学習の成果を自らの看護実践に活用する(2.5±0.6)」「課題の解決に向けて必要な情報を収集し解決に向けて行動する(2.6±0.7)」であった。今後、より高度な統計的分析と質的データに関して分析をすすめていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前年度に一般病院を対象に行った看護領域の医療安全教育のコンピテンシーの構成要因を抽出するために作成した質問紙を基に調査を実施した。対象は200床から100床の中規模病院とした。同意の得られた211施設から回答が得られた。 分析はデータ入力と内容の傾向を見るための解析まですすめられた。
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今後の研究の推進方策 |
2013年は調査対象を100床から20床までの小規模病院にターゲットを当てる。全国の2000件を調査規模とする。調査内容は、2012年に実施した調査内容と同様とする。調査の準備が済み次第実施する。今年度は、このデータを中心に分析をすすめる。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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