• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実施状況報告書

看護学の講義における教授活動自己点検・評価システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24593188
研究種目

基盤研究(C)

研究機関神奈川県立保健福祉大学

研究代表者

宮芝 智子  神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (20321119)

研究分担者 舟島 なをみ  千葉大学, 看護学研究科, 教授 (00229098)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード講義 / 看護学教員 / 自己評価 / 尺度開発
研究概要

近年、FDは普及してきているが、それが教育力向上に十分つながっていないことが指摘され、教員への研修の活性化と自己点検・評価の確実な実施が求められている。社会のニーズや大学の理念に応じて卒業時の学習成果を保証することは大学の使命であり、そのために教員が、日々の授業の内容や方法を自己点検・評価し改善できるシステムを開発することは喫緊の課題である。このような背景に基づく本研究の目的は、看護学教員のFD支援に向けて、看護学の講義における教授活動自己点検・評価システムを開発し、その普及に向けてシステムの有効性を検証することである。この目標達成に向けて、平成24年度は、次のように研究を推敲した。
1.「教授活動自己評価尺度-看護学講義用-」(暫定版)の作成
看護学の講義における教授活動を概念化した質的帰納的研究を基盤とし、看護学の講義における重要な教員行動を問う9概念を選定した。この9概念を下位尺度とし、看護学の講義における重要な教員行動を問う具体的な質問項目を63項目作成し、尺度化、レイアウトを行い、「教授活動自己評価尺度-看護学講義用-」(暫定版)を作成した。現在、看護学の講義に携わっている教員、尺度開発の経験を持つ研究者等10名程度から構成される専門家会議を実施し「教授活動自己評価尺度-看護学講義用-」(暫定版)の質問項目の内容の妥当性、表現の適切性、追加すべき質問項目の有無の検討、およびパイロットスタディを用いた尺度の内容的妥当性の検討の準備を行っている。
2.看護学の講義における教授活動の質に関係する可能性のある変数の抽出とその変数を含む「特性調査紙」の作成
国内外を含めた多角的な文献検討を実施し、看護学の講義における教授活動の質に関係する可能性のある変数を抽出し、特性調査紙を作成した。現在、内容的妥当性の検討に向けて、専門家会議、パイロットスタディの準備を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

1.「教授活動自己評価尺度-看護学講義用-」(暫定版)の作成
研究計画に沿って、①看護学の講義における教授活動を概念化した質的帰納的研究を基盤とした「教授活動自己評価尺度-看護学講義用-」(暫定版)を作成した。また、現在、尺度の内容的妥当性の検討に向けて、専門家会議、パイロットスタディの準備を行っている。専門家約10名の日程が折り合わず、3月開催予定であった専門家会議を次年度に延期したため、達成度は「やや遅れている」とした。
2.看護学の講義における教授活動の質に関係する可能性のある変数の抽出とその変数を含む「特性調査紙」の作成
国内外を含めた多角的な文献検討を実施し、看護学の講義における教授活動の質に関係する可能性のある変数を抽出した。また、その変数を基盤として特性調査紙を作成した。専門家約10名の日程が折り合わず、3月開催予定であった専門家会議を5月に延期したため、達成度は「やや遅れている」とした。

今後の研究の推進方策

1.「教授活動自己評価尺度-看護学講義用-」(暫定版)および特性調査紙の内容的妥当性の検討
看護学の講義に携わっている教員、尺度開発の経験を持つ研究者等10名程度から構成される専門家会議を実施し「教授活動自己評価尺度-看護学講義用-」(暫定版)および特性調査紙の内容的妥当性を検討する。
2.「教授活動自己評価尺度-看護学講義用-」の信頼性・妥当性の検証および看護学の講義における教授活動の質の現状とその質に影響を及ぼしている要素の解明
1の成果である「教授活動自己評価尺度-看護学講義用-」(暫定版)を用い、全国の看護基礎教育機関に就業する教員を対象に調査を実施し、収集したデータを用い、項目分析(項目間相関係数の算出、項目-全体相関分析、因子分析等)を行い、適切な質問項目を選定する。また、選定した質問項目により尺度を構成し、クロンバックα信頼性係数の算出による内的整合性の検討、因子分析による構成概念妥当性の検討を行う。②データをさらに分析し、看護学の講義における教授活動の質の現状およびその質に影響を及ぼしている要素を解明する。

次年度の研究費の使用計画

専門家会議の実施が次年度に延期となったため、平成24年度の残額は専門家会議に使用する。

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi