研究課題/領域番号 |
24593192
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
長谷川 智子 福井大学, 医学部, 教授 (60303369)
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研究分担者 |
上原 佳子 福井大学, 医学部, 准教授 (50297404)
佐々木 百恵 福井大学, 医学部, 助教 (00422668)
北野 華奈恵 福井大学, 医学部, 助教 (60509298)
礪波 利圭 福井大学, 医学部, 助教 (10554545)
出村 佳美 福井大学, 医学部, 助教 (30446166)
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キーワード | 看護診断 / 看護教育 / 看護課程 / 診断能力 |
研究概要 |
本研究では,現在までに構築してきた看護診断過程の能力を包括的に育成するためのプログラムの妥当性と効果をさらに検証し,より質の高い教育プログラムを構築すると共に,的確な看護診断によってもたらされる看護介入とそのアウトカムを検証することを目的に ,以下の3段階で研究を進めている。 1)看護診断指標,関連因子/リスク因子,診断ラベルの判断能力育成のための包括的教育介入(看護診断過程の能力育成プログラム) の効果の検証 (Phase I)、2)看護診断の的確性と看護介入の関連性の検証(Phase II)3)包括的教育介入による看護診断・看護介 入・看護アウトカムの検証(Phase III) 平成25年度はPhaseIの包括的教育介入の一環として、複数の施設において試験的に看護診断教育プログラムとしての事例検討会を継続して実施し、その評価を行った。また、看護診断に関する教育的介入を行い、その前後での看護診断の判断能力の変化に関する調査を行った。教育的介入後では、看護診断名の抽出に関するポイントを理解したという反応が得られたが、能力向上に関して現在も分析を継続しているところである。また、臨床領域によって、必要な看護診断の知識と看護介入が異なることから、領域ごとに使用する頻度の高い看護診断を抽出し、領域の特徴を踏まえた看護介入を含めた教育方法を考案する必要がある。次年度は、各領域のスペシャリストを対象にその領域における重要な看護診断と看護介入を抽出するとともに、関連する知識基盤を明確にした上で、各領域における教育介入の方法と検討し、教育介入を試みていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していた教育介入について実施することができ、PhaseIを進めることができたため。加えて、PhaseIIの基盤作りができたため。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、各領域のスペシャリストを対象にその領域における重要な看護診断と介入方法を抽出するとともに、それらに関連する知識基盤を明確にしていく予定である。加えて、各領域における教育介入の方法と検討し、教育介入の実施と評価方法に関する検討を行っていく予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
物品購入に当たり予定額より差額が生じたため。 平成26年も引き続き情報収集と、教育介入の実施・評価が必要なため、その為の旅費、消耗品、人件費に使用する予定である。
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