本研究の目的は、新卒看護師が職業性ストレスを乗り越えるために、レジリエンスを向上する教育支援について検討することである。新卒看護師を対象に、就職後3時点での自記式質問紙調査を実施した。さらに、就職1年間の職務における困難な経験について半構成的面接を実施した。 その結果、レジリエンスと心理的ストレス反応は負の相関関係にあることが明らかになった。困難を乗り越える要素には、気持ちの切り替え、周囲からの支援、内省による課題の明確化、能動的な学習行動、自己成長の実感、目指す看護師像があった。教育支援としては、情緒的サポートと能動的な学習に結びつく支援が重要であると考える。
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