研究課題/領域番号 |
24593204
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
佐藤 公美子 札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (30324213)
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研究分担者 |
城丸 瑞恵 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (90300053)
奥宮 暁子 帝京科学大学, 医療科学部, 教授 (20152431)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 看護史 / アメリカの近代看護 / 看護教育 / 歴史的研究 |
研究実績の概要 |
本年度は,研究期間に収集した一次史料の翻訳と分析を行った.その結果,19世紀から20世紀にかけてアメリカ看護を担ったものにはアイルランド~イギリスからの移民が多かった事実を知り得た.彼女らのアメリカへの移住はキリスト教の信仰を貫くためであった.教会が行うチャリティ活動や修道女としての活動が,やがてアメリカ看護の職業化に大きく関わったことを明らかした.このように西欧から始まった19世紀のアメリカにおける看護は,他者への奉仕という土壌の中で醸成されたものであると筆者らは考察してきた.また,アメリカの看護教育創始期に影響を与えた西欧の看護に関する背景を把握するために,Carol Helmstadter著の“A Third Look at Sarah Gamp”を翻訳し考察に加えた. さらに,今年度はAmerican Association for the History of Nursing(以下,AAHN)の32nd Annual AAHN Nursing & Health Care History Conferenceに参加し筆者らが解説してきた結果を,AAHNメンバーとディスカッションし研究示唆を得た.
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