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2012 年度 実施状況報告書

MRI検査時に生じるストレスに関する生理・心理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24593212
研究種目

基盤研究(C)

研究機関茨城県立医療大学

研究代表者

門間 正彦  茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (10274987)

研究分担者 石森 佳幸  茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (30401970)
川野 道宏  茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (00404905)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードMRI検査 / 心理的苦痛
研究概要

平成24年度は心拍変動を解析するためのシステムを構築し、解析方法の妥当性を検証した。
心拍変動を測定・解析するためのシステムの構築:①MRI検査時の心拍変動を有線あるいは無線でメモリ心電計(ジー・エム・エス:LRR-03)に取り込むための生体信号計測システムを構築し検証した。②データを自動的に解析を行うために、時系列データ解析プログラム(ジー・エム・エス:MemCalc/Tarawa)とそれらを動作させるパーソナルコンピュータによる解析システムを構築した。③上記①及び②で作成した測定システムと解析システムを用いて、被験者に対して心拍変動の低周波成分(LF)および高周波成分(HF)、さらにLFとHFの比率を求めた。また、1/fゆらぎやアトラク等の新しい解析方法を導入して、その有効性を検証した。
研究上の問題点として、MRI検査に伴うRFパルスは生体信号に影響を及ぼすため、心拍変動の収集データは大きなノイズを伴い、メモリー心電計に取り込んだR波を正しく認識できず、解析システムが正しく動作しなかった。フィルターやケーブルのシールド等によりノイズ除去を行うことにより、信頼性のあるデータ収集を試みる必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

MRI検査時の心拍変動の収集データには大きなノイズを伴い、メモリー心電計に取り込んだR波を正しく認識できず、解析システムが正しく動作しなかった。フィルターやケーブルのシールド等によりノイズ除去を行うことにより、信頼性のあるデータ収集を試みる必要がある。さらに、ノイズに影響されない測定システム(指尖脈波収集を含む)を検討中であり、それらのため測定システム構築が遅れている。

今後の研究の推進方策

平成25年度は心拍変動解析システムの測定システム構築を継続するとともにその妥当性を検証する。測定システム構築が完了した後、被験者に対して心拍・唾液・皮膚温等の生理指標によるMRI検査に伴うストレスの定量化を行う。また、アンケート調査および主観・認知系指標である状態-特性不安尺度STAIを利用してストレスに伴う不安状態を検討する。
「次年度使用額」が発生したが、高額備品が定価より安価に購入できたため発生したものであり、研究計画の変更を伴うものでない。

次年度の研究費の使用計画

平成25年度も心拍変動解析システムの測定システム構築を継続するが、その際MRI検査時のノイズを除去するため、被験者から測定器までの入力ケーブルを延長しシールドを行うための費用として「次年度使用額」を使用予定である。また、研究成果を発表するために学会参加費、旅費等に使用する予定である。

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公開日: 2014-07-24  

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