研究課題/領域番号 |
24593214
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 群馬県立県民健康科学大学 |
研究代表者 |
吉富 美佐江 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (30456462)
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研究分担者 |
舟島 なをみ 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (00229098)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 新人看護師教育 / プリセプターシップ / プリセプター |
研究概要 |
プリセプターの多くが、新人看護師を指導する上で多様な問題に直面し、効果的な指導を展開できず、その問題解決に必要な学習機会を要望している。本研究は、プリセプターが役割遂行上直面する問題を質的帰納的に解明し、その成果を基盤に信頼性と妥当性を確保したプリセプター問題診断尺度の開発を目ざす。開発した尺度を用いてプリセプターの問題を調査・診断し、その診断結果に基づき、プリセプターの問題解決を支援する問題対応型教育プログラム立案モデルを作成する。本研究の最終目的は、国民の多様化するニードに対応できる看護職者の育成を目ざし、プリセプターの役割遂行上直面する問題の解決による効果的な新人看護師指導の実現である。 本研究は、4段階を経て、問題対応型教育プログラム立案モデルを作成する。平成24年度は、本研究の第1段階に位置づく。平成24年度の研究計画は、「プリセプターが役割遂行上直面する問題の質問紙調査」及び「プリセプターが役割遂行上直面する問題」のデータ化である。加えて、開発するプリセプター問題診断尺度の理論的枠組みの洗練である。立案した研究計画に基づき実施し、次の成果を得た。 「プリセプターが役割遂行上直面する問題」の質問紙の作成を目ざし、専門家会議とパイロットスタディを実施した。その結果、内容的妥当性を確保した質問紙が完成した。「プリセプターが役割遂行上直面する問題」のデータ収集を目ざし、完成した質問紙を用いて188施設に就業するプリセプター2706名を全国調査を実施した。その結果、1582部の質問紙を回収した。回収できた自由回答式質問に対する回答を分析対象とし、データ化した。また、新人看護師を指導するプリセプターに関する国内外の研究成果を検討し、理論的枠組みを洗練した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実現可能な研究計画を立案したため、確実に研究計画を実行することができたため、順調に研究活動が進展していると評価した。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度の研究計画は、平成24年度にデータ化した「プリセプターが役割遂行上直面する問題」の分析である。定期的に研究分担者と連携し、カテゴリの形成と命名、それらの洗練を図る。また、カテゴリの信頼性確保に向け、他の看護学研究者の協力を得、カテゴリの一致率の算出を行う。 平成25年度の研究計画に沿って、確実に研究計画を実施し、成果を得る。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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